ドキュメント

Epismo の基本概念から CLI、HTTP API、MCP サーバーまでを一通り理解するためのドキュメントです。


Epismo は、ヒトと AI エージェントが一緒に進める仕事のための共有ワークスペースです。チームがエージェントに仕事を任せるほど、2つのものが失われがちになります。エージェントがうまく動くために必要な知識と、その仕事自体の最新の状態です。Epismo はその両方に置き場所を与えます。

  • 再利用する知識や手順はパックに保存します。 パックは一度作って何度も使うものです。オンボーディングガイド、レビューのチェックリスト、リサーチのまとめ、運用手順書などです。
  • 進行中の作業はトラックとして管理します。 トラックは状態を持ち、完了に向かって進むものです。タスクや、進捗を持つゴールです。

同じモデルを3つのインターフェースから扱えます。CLIHTTP APIMCP サーバー です。ターミナル、CI、プロダクトのバックエンド、AI アシスタントのいずれもが、同じ信頼できる情報源を読み書きします。特定のツールに縛られることはありません。

はじめての方は、このページの後に 基本概念 を読んでください。この2ページで、初日に多くの人が抱く3つの疑問「何を作ればよいか」「誰が見られるか」「どのインターフェースを使うか」に答えられます。

まず理解すること

Epismo のほとんどのものは、再利用する知識か、進行中の作業のどちらかです。どちらなのかを見分けるのが、最初に身につけるスキルです。

手元にあるもの 作るもの 理由
再利用する知識や手順 パック リリースレビューのチェックリスト、入社オンボーディングガイド 他の人やエージェントが後から何度も使うため
進行中の作業 トラック 「料金ページをレビューする」「オンボーディング v2 を公開する」 状態、期限、担当、依存、進捗を持つため

迷ったときの目安です。

  • 後で再利用するなら パック を作ります。
  • 「完了」に到達させたいなら トラック を作ります。
  • 繰り返す手順なら workflow pack、参照用の知識なら context pack です。
  • 具体的な作業なら task track、進捗を追う成果なら goal track です。

5分で試す

CLI を使うと、モデルの動きを一番早く体感できます。インストールしてサインインします。

npm install -g epismo
epismo login --email you@example.com
epismo whoami

再利用する知識を context pack として保存します。各ブロックは名前付きの参照セクションです。

epismo pack create --type context --title "Team onboarding" --personal \
  --blocks '[{"title":"Where things live","content":"Docs in Notion, code in GitHub, designs in Figma."},{"title":"How we work","content":"Weekly planning on Mondays; ship behind feature flags."}]'

作成後に返ってくるパック ID に エイリアス を付けると、生の UUID ではなく読みやすい名前で参照できます。

epismo alias upsert @team-onboarding --id $PACK_ID
epismo pack get @team-onboarding --full

次に、進行中の作業を task track として作り、検索で見つけ直します。

epismo track create --type task --title "Review docs structure" --personal \
  --task '{"status":"todo","dueDate":"2026-06-05"}'
 
epismo track search --type task --personal --filter '{"status":["todo"]}'

これが Epismo の基本ループです。再利用する知識をパックとして残し、作業の実行はトラックとして進めます。

どのインターフェースを使うか

3つのインターフェースはすべて同じオブジェクトモデルを扱います。作業が起きる場所で選びます。

インターフェース 向いている用途 読むページ
CLI ローカル操作、運用、CI、手早い検証 CLI リファレンス
HTTP API 自社サービスやバックエンドからの連携 API リファレンス
MCP サーバー ChatGPT、Claude など AI エージェントや MCP クライアントから利用 MCP サーバー

迷ったら CLI から始めてください。CLI の入力は API のリクエストボディにとても近いため、ターミナルで動いた JSON はそのまま連携の出発点になります。

オブジェクトモデル

Epismo のどこでも使う基本要素です。

オブジェクト 用途 主な項目 補足
workflow pack 繰り返し使う手順 steps[] ステップごとにタイトル / 内容 / 担当者 / 依存関係を持てます。
context pack 再利用する知識ブロック blocks[] オンボーディングガイド、ポリシー、リサーチなどに向きます。
task track 具体的な作業単位 task.status, dueDate, assignee, dependsOn ステータスは backlog, todo, in_progress, done です。
goal track 進捗を持つ成果目標 goal.status, progress, dueDate 進捗は0から100の整数です。
エイリアス パックへの読みやすい参照 @name, @handle/name トラックではなくパックだけを指します。

誰がデータを見られるか

非公開データは2か所のどちらかに置かれます。自分の 個人スペース か、ワークスペース内の1つ以上の プロジェクト です。場所は scope で選びます。

自分だけのものにする場合:

{ "scope": { "type": "personal" } }

プロジェクトを通じてチームと共有する場合:

{ "scope": { "type": "projects", "ids": ["project-id"] } }

早めに覚えておくとよい点が2つあります。

  • 作成・更新では単一の scope を渡します。検索では複数の非公開な場所を一度に探せるよう scopes(複数形)を渡します。
  • 非公開のものを特定の人にも見せたい場合は sharedWith にユーザー ID または email を渡します。

ワークスペース、プロジェクト、共有の詳細は 基本概念 で扱います。

全体に共通するルール

すべてのインターフェースに共通するルールがあり、本ドキュメントの例もこれに従っています。

  • 日付は YYYY-MM-DD です。任意の日付は空文字でクリアできます。
  • Markdown の本文は最大65,535文字、title は必須で最大255文字です。
  • 更新系はページに明記がない限り PATCH 方式です。省略した項目は現在値を維持します。
  • レスポンスは JSON です。CLI では結果が stdout、警告・エラーが stderr に出ます。

次に読む

  1. 基本概念:オブジェクトの選び方、スコープ、共有の仕組み。
  2. CLI リファレンス:ターミナルからパックとトラックを作成・検索する。
  3. API リファレンス:HTTP でプロダクト連携を作る。
  4. MCP サーバー:AI エージェントや MCP クライアントを接続する。

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