アクセスと権限

プレイブックと案件の閲覧・編集権限、所有者、共有先、エイリアス、共有リンクの仕組みを説明します。


ユーザーとワークスペースはアカウントとしてプレイブックを所有できます。プレイブックと案件は共通の設定 access: { visibility, grants } を使います。公開範囲は restricted または public、保存済みの grants はユーザーアカウントまたはチームの UUID をキーに、viewer(閲覧者)または editor(編集者)を指定するマップです。public は共有先のキーには使いません。更新は設定全体を置き換えるため、公開範囲だけを変える場合も既存の共有先を保持してください。作成者の編集権限は、直接共有または選択したチームへの編集権限で保持します。更新では所有権限や公開設定にかかわらず、ユーザーまたはチームの明示的な編集者を少なくとも1件保持する必要があります。

作成時の共有設定

ワークスペース内で案件・プレイブックを作成するときやプレイブックをコピーするときは、認証情報や接続の既定値を使う場合も、共有方法を必ず1つ選びます。

指定 作成時のアクセス
private: true 非公開とし、作成者に直接編集権限を付与します。所有権限とワークスペースの管理権限は引き続き適用されます。
teamIds: ["team-uuid"] 非公開とし、選択中の所有元ワークスペースで所属するチームに編集権限を付与します。1件以上を選択します。
access: { visibility, grants } 公開範囲と共有先を明示します。作成者の編集権限は直接共有またはチーム経由で保持します。

個人スペースでは共有指定を省略できます。管理者ではないワークスペースメンバーも、作成者への非公開共有や現在所属するチームへの編集権限でプレイブックを作成・コピーできます。それ以外の初期共有にはオーナーまたは管理者の権限が必要です。

access.grants のキーにはユーザー・チームの UUID または登録済みユーザーのメールアドレスを指定できます。メールアドレスは保存前にユーザーの UUID に解決し、応答は常に UUID を返します。同じユーザーのメールアドレスと UUID に同じ権限を指定すると1件にまとめます。未登録のメールアドレスや、同じユーザーに解決される共有先の権限が競合する場合は、操作全体を拒否します。

共有設定の更新では access 全体を送信します。現在の設定を取得し、無関係な共有先と少なくとも1件の編集者を保持してください。チームの追加や自分への共有の解除は自動では行いません。自分への直接共有を残すかどうかも明示してください。

所有権限と共有後のアクセス

閲覧者は共有された内容を読めますが編集できず、プレイブックの下書きには編集権限が必要です。編集者は内容・共有設定の変更、少なくとも1件の明示的な編集者を保持した共有設定の変更、アーカイブ・復元ができます。所属先の移管、管理者変更、案件の完全削除、過去バージョンのアーカイブには所有権限が必要です。assignedTo は責任を表し、権限を付与しません。新しい担当者・管理者には既存の編集権限が必要で、ワークスペース所有の場合はその所属メンバーである必要もあります。担当変更は共有設定を維持し、所有権移管で元所有者を自動的に編集者へ追加することもありません。

プレイブックと案件には所有元のユーザーまたはワークスペースのアカウント(ownerId)があり、請求先も兼ねます。個人所有者は全権限を持ち、ワークスペース所有の場合は現在のオーナー・管理者が所有権限を行使します。それ以外のメンバーには、ユーザー・チームへの明示的な共有、または公開コンテンツへの公開設定が必要です。所属だけでリソースへの権限は得られません。退会時には、そのワークスペースが所有するアイテムへの直接共有も、完了・アーカイブ済みを含めて解除されます。解除によって編集者がゼロになるアイテムがあれば、完了・アーカイブ済みも含め、先に別のユーザーまたはチームを編集者に追加してください。個人所有や別ワークスペースのアイテムへの共有は維持されます。チーム経由の権限と管理権限は現在の所属に従います。必須 SSO は所属メンバーに適用し、非メンバーへの直接共有は通常の Epismo 認証で利用できます。ワークスペース間のチーム共有では、参加元ワークスペースの SSO を確認します。一覧は明示的な共有と対応する公開設定で決まり、所有権限だけでは表示されません。

作成・コピー時の ownerId を省略すると、選択中のワークスペース、未選択なら個人アカウントを所有元にします。明示指定にも権限確認が適用されます。管理者や担当者の指定は共有設定の代わりにはなりません。

公開案件では現在のタイトル、入力、タスク、記録、閲覧可能な引き継ぎを読めます。後から追加する内容も公開対象です。作成者や担当者の公開プロフィールへの参照は含みますが、非公開の共有先、リンク元資料、AI の評価レポート・要約、内部設定は含みません。Web は公開ハンドルとアバターを表示し、公開ハンドルがない人はアバターなしの匿名ユーザーとして表示します。公開設定では編集や担当変更はできません。公開プレイブックでも下書きは読めません。

案件とプレイブックの共有設定は独立しています。読めるプレイブックから開始しても、その設定を案件へコピーしません。入力や証拠に合わせて案件の共有先を指定してください。案件の共有範囲を変更すると、以前の閲覧範囲で生成した評価レポートは表示されなくなります。再評価では現在の案件の閲覧範囲で利用できる証拠を使います。

チームには複数のワークスペースを接続できます。チーム経由のアクセスには、利用者の参加元ワークスペースと対象リソースの所属先の両方が現在も接続されている必要があります。切断すると、そのワークスペースの参加者が削除され、チーム経由のアクセスが即座に失われます。ほかの接続とユーザーへの直接共有は維持されます。再接続すると保持された共有設定によるアクセスが戻ります。

権限は現在の所有・共有・所属・SSO に基づいて確認します。記録のフィルターは許可された取得対象を絞るだけで、アクセス権を付与しません。編集者は共有設定の取得操作で、設定全体を確認できます。capabilities.canManage と capabilities.canEdit は現在のリクエストの権限を示す応答情報で、クライアントが権限付与として送信する値ではありません。共有設定の更新を再送すると、その操作時点の保存済み応答を返します。

提案は現在の親プレイブックに紐づき、独立した所有者や共有範囲のスナップショットを持ちません。authorId は作成者、baseVersionId は改善を検討するための不変の内容参照です。閲覧には親への現在のアクセス権が必要で、親がアーカイブされると復元まで提案も読めません。作成者は親へのアクセス権を保持している間、未解決の自分の提案を編集でき、現在のプレイブック編集者が採用・却下を行えます。移管後も既存の提案は親の現在の共有設定に従います。採用済みにする前に結果のバージョンを保存してください。

エイリアスは参照名、共有 URL は現在の権限が適用されるページへの転送です。どちらも権限や所有者を変更しません。更新には冪等性キーの UUID を使い、結果が不明な同一リクエストを再試行するときだけ再利用します。既存の案件とタスクの更新には最新のロックバージョンも必要です。

「表示するチーム」の見出しで、すべてのチームをまとめて選択・解除できます。Web のサイドバーでは、ユーザーへの直接共有と選択したチームで一覧を絞り込みます。接続されたチームを通じて共有された、別の所有元のアイテムも対象です。チームをすべて解除した状態も保持され、その場合はユーザーへの直接共有が残ります。ワークスペース内の一覧・検索・アーカイブ・受信一覧に、所有元による暗黙の絞り込みはありません。サイドバーの選択は、直接リンクのアクセス権限、編集権限、更新操作の権限を変更しません。API・CLI・MCP は通常のアクセス権限で表示対象を決め、サイドバーのチーム選択フィルターは提供しません。

共有範囲と一覧の絞り込み

公開設定 visibility は restricted または public です。これとは独立したフィルター sharingScope は private・shared・anyone を指定できます。Private は既知のユーザー1人、Shared は複数のユーザー、またはチーム・ワークスペース・種類を確認できない共有先を含む場合、Anyone は公開設定です。プレイブックの所有者と案件の担当者も分類に含め、閲覧者によって分類は変わりません。restricted でも、ユーザーやチームへ明示的に共有できます。

sharingScope を省略すると、検証済みの一覧スコープ内の全分類を含みます。フィルターは閲覧可能な結果を絞り込むだけで、アクセス権を追加しません。案件・プレイブックの一覧、プレイブック検索、リソース集計で利用できます。CLI は --sharing-scope、プレイブックの管理担当者は --assigned-to で指定します。includePublic と --include-public は廃止されました。

案件の探索には GET /v1/cases、epismo_case_list、epismo case list を使います。更新日時・ID の降順で、未認証では記録のない案件も含めた公開案件を返します。元プレイブックは playbookId(--playbook-id)で指定し、状態・共有範囲と組み合わせられます。assignedTo=me には認証が必要です。人気順の探索は廃止されました。アーカイブ一覧は引き続き非公開データへのアクセス権が必要です。

Web の業務用一覧は、公開設定だけで読める項目を除外します。Explore はログイン中でも公開権限で探索します。API・CLI・MCP の一覧は、既定で公開項目も含みます。